マフラーがボディに当たる音であることはすぐにわかりましたので、排気管出口のほうから覗いて見ると、長ーい排気管を何箇所か吊り下げているステーがありますが、後ろ側の2箇所が錆で本体と分離していました。 修理に出すにしても自分で修理するにしても、すぐには出来ませんので何日か乗るために、とりあえず応急処置です。ステンレスの針金で、ステーのゴム支持台の一部から吊り下げてあげました。 右写真は後ろから2番目、タイコ後部支持溶接が剥がれたところ 下写真は一番後ろの排気管支持溶接はがれ部の応急処置 右下写真はタイコの前側でステーが壊れていないところです。 |
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さて本修理の方法です。マフラーは直ちに安全に関わる部品ではありませんので、自分で交換が出来れば費用も安く済みますし、向学のためにもやってみたいところです。修理工場でも中古部品の取り寄せは可能ですが、自分の納得行く状態と価格の物を選べるので例によってヤフオクで中古部品を探し始めました。 関連情報を調べると、タイコの前の部分の繋ぎ方が2種類あるようです。フランジを合わせてボルトで締めるタイプと、右上写真のように一方をもう片方に差し込んでバンドで絞めるタイプです。製造時期によって違うようですが、幸い出品者(専門店)が車体番号から判定できるとのことで、質問欄からの問い合わせ・回答で適合を確認することが出来ました。購入費用は送料込で5000円弱です。 |
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右側が購入した中古部品、左の手に持っているのは折損部から先の旧部品です。ゴムの吊りクッションは傷んでいないので再利用します。 マフラーは前方と後方で継ぎ目がありまして、今回は後方の交換になります。その継ぎ目から分離させる作業がメインになります。右下写真のように、バンドを絞めているボルトナットに浸透油をかけてから外しにかかりますが、熱変性のためか全く回りません。緩めるのはあきらめて、ディスクグラインダーを使ってボルトを切断しました。 |
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コンビネーションレンチをかけた時点で、「ナット」側のサイズが10ミリ、ボルトの頭が12ミリなので、少しおかしいとは思ったのですが、薄暗いところでレンチがきちんとはまったので、十分目視確認しないで作業を進めました。ところが結果的には「ナット側」はバンドに溶接したような造りになっていて、ボルトの頭を回して外すのが正解でした。 壊してしまったものはしょうがないので、普通のボルトナットを使って締め付けることにして進みます。 マフラー前部と後部の接合は右写真のように、後部の穴径が大きくて、前部の先端がその中に入るようになっています。パッキンは使わずにバンドで両方を絞めて押さえておく構造です。写真では右の管が手前の状態なので太く見えますが、実際には逆です。 |
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幸い手持ちのボルトナットがありましたので、締め付けます。先端が長すぎるので、切断のあとに、予め入れておいた捨てナットを緩めてねじ山を整えておきます。また耐熱マフラー塗料もあったのでかけておきます。 機能的には大丈夫のようですが、ボルトの材質の耐熱性がわからないので早めにだめになるかも知れません。その場合にはバンドがぶら下がってカラカラと音がするはずですのでまた付け替えることにします。 |
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約1時間ほどで作業は完了してまた快調に走ることが出来るようになりました。自分で行った整備が上手く完了して成果が出たときはとてもうれしいものです。 作業をする上で特に気をつけたことは、すっかり下にもぐりこんで作業をする部分が多いので、車体支持の方法です。 ガレージジャッキでも十分に支えておくことはできますが、リアアクスルにも2個のスタンドをかけておき、どちらかに不具合が発生してももう片方が機能するようにします。このところ地震が多いので急に震度5〜6が来ても大丈夫なように配慮して作業をしました。皆様も自分での作業は全て自己責任ですので安全作業に努めましょう。 |
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